Digital Archive

相知くんち
アーカイブ

祭りの記録を、町の記憶として残す。

昔の相知くんち

一枚から、
祭りの時間をたどる。

古写真は、祭りだけでなく、その頃の町並み、服装、道具、人の集まり方まで残しています。2018年の相知くんちでは「明治期の山笠写真展」が行われ、翌2019年には高さ10mの大山笠が約100年ぶりに復活しました。過去の記録は、未来の祭りをつくる材料にもなります。

Ouchi Town History

町史に残る、
祭りの日の宿通り。

昭和52年発行の『相知町史 下巻』によると、当時の相知くんちは新暦10月19日・20日に行われていました。御神幸は稚児や奴、氏子、山笠、中山浮立を伴い、相知駅前と山崎橋のお旅所へ遷座。宿通りの家々には定紋入りの幔幕が張られました。

空き地にはサーカスや見世物小屋が掛かり、道の両側に露店が並び、連れを見失うほどの人出だったと記されています。また、知人や縁者へ盛大な料理を振る舞う習慣があり、「くんちまいり」は本来の神社参拝から、ご馳走を食べに行くという意味でも使われるようになったと町史は伝えています。

交通事情により山笠が据え山となった時期にも、若者たちは昭和49年頃、リヤカーに松の木を積み、灯りをともし、笛や太鼓とともに曳き回しました。形を変えながら祭りを続けようとした記録です。

Recorded History

公開資料からたどれる
近年の歩み

2016

羽熊、山笠、浮立、大黒舞

唐津市の市報では、20kgの羽熊(毛槍)や挟箱を持つ羽熊行列、稚児行列、2台の山笠、中山浮立、大野大黒舞が紹介されています。

2018

明治期の山笠写真展

10mの飾り山笠展示とともに、明治期の山笠写真展が開催されました。

2019

大山笠、約100年ぶりに復活

高さ約10mの大山笠が再び巡行。唐津市の市報では約4,000人の見物客が訪れたと記されています。

2023

宵山巡行、4年ぶりに

市報からつでは、4年ぶりに宵山巡行が行われたこと、羽熊が御神輿・稚児・山笠を先導したことが記録されています。

2025

高さ10mの大山笠巡行、完全復活

電柱のかさ上げ工事が完了し、唐津市が「完全復活」と発表しました。

Current Record

いまを残す

現在の写真も、年月が経てば歴史資料になります。大山笠の復活期にいる今だからこそ、完成した姿だけではなく、準備、休憩、道具、見物する人、子ども、町並みまで残していきます。

集めているもの

古写真

山笠、羽熊、熊野神社、宿通り、人々。年代不明でも構いません。

エフェメラ

ポスター、チラシ、案内状、手ぬぐい、記念品など、その年限りで役目を終えたもの。

新聞・文書

新聞記事、会議資料、記録文書、古い案内、祭りに関するメモ。

記憶・証言

写真の年代や人物、場所、道具の使い方、昔聞いた話。

資料は「誰が持っていたか」「どこから来たか」も大切な情報です。所有者・提供者が分かるものは、その来歴を記録したうえでデジタルアーカイブに残していきます。

参考:『相知町史 下巻』(昭和52年3月31日発行)784–785頁・789–793頁、唐津市「市報からつ」唐津市文化財資料、各年の相知くんち案内。